輪島の漆職人さんたちに希望を2024.1.18（木曜日）

2024年は、とても辛く悲しい始まりとなりました。
今回の地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに
被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

L’odeur de kyotoの漆バッグを手がけてくださっている漆職人さん達も被災し、
自宅は倒壊、長年大切に使ってきた道具も失われました。
毎日流れるニュースをただ茫然と眺めることしか出来ず、何度も胸を締め付けられる思いで連絡のつかない職人さんたちの無事を祈る日々。
地震が起きて一週間後に、私の知る職人さんたちの内、ずっと連絡のつかなかったお一人がヘリで救出されたとの一報を聞いて涙が溢れました。
救出された次の日、その職人さんからメールが届きました。
そこには、
家は倒壊し、何もかもめちゃくちゃになりました。
いきなりヘリで吊り上げると言われ、辻本さんに頼まれていたものも持ち出せませんでした。
申し訳ありません。弁償するか、いずれ歩いて山越えして取りに行きますと書かれていました。
ご自分の事で精一杯でしたでしょうに、私のことまで気遣うメール。
本当に頭が下がりました。

微力ながら、何かできることはないかと考える毎日を過ごす中で、
いつまで続くかわからない避難生活の中、
職人さんたちが「希望」を失いかけていることを知りました。
私がバッグを作り始めた頃、どこの誰かもわからない私に対して、
輪島の漆職人さんたちは、とても親切に私の作るバッグのために真摯に向き合って下さいました。
そんな心優しい職人さんたちのおかげで、L `odeurの漆バッグは作られていました。

彼らの少しでも力になりたい、そしてスピードも求められる。
今すぐに私ができることは何か？と試行錯誤した結果、
今回、チャリティー企画として、いつもはあまり販売しておりませんが、
がま口のコインケースを作り販売させていただく事にしました。
こちらの売上金を全額漆職人さんたちに寄付させていただきたいと思います。
漆塗の技術は、すぐに身につくものではありません。
長年かけて受け継がれ、磨き上げ続けられてきた宝物です。
努力の賜物です。
ご賛同頂ける皆様、どうか彼らの素晴らしい技術を絶やさないために、守るために、
是非ともご協力をどうぞよろしくお願い致します。