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出逢い2019.5.1(水曜日)

出逢いは必然…

と良く言われますよね?

漆のバッグを製作するようになり、
自分が漆について知識が乏しい事を恥ずかしく思い、
本を読みあさる日が続いております。

そんな中、催事の準備に追われ、本当は後回しにしようと思っていたのですが、
いやいや、それではいけない!忙しい時ほどやはり時間を裂こうと、
いつもお世話になっている、老舗の染物屋さんへ走りました。
その店主はいつも優しい笑顔で迎えて下さるとっても素敵なマダムなのですが、
糸について色んなお話をする中で、
先日の高島屋の催事で
私の作るバッグを一通り見て下さっており、

漆の糸があるのよ、シルクの糸と混ぜたら面白いのでは?
と教えて頂きました。

ここ数日、漆の事で頭が一杯だったこともあり、
私は、漆の糸との出逢いが嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
そして、そのマダムのお気持ちがまた嬉しくて…
どんなタッセルに仕上がるのかとてもワクワクしていますが、
完成したら、一番にお見せしたいと思います。

今は、ものが溢れ、何でもネットで簡単に買える時代ですが、
私は、やはりこうして自分の足で出向き、
人と向き合ってお話をして、
自分が心から納得した素材でものづくりをしていきたいと思います。

私のバッグ製作に際し、使っている一つ一つの素材…
そこには、なるべく自然の素材を、天然の素材を使いたいと思っています。
自然の素材を使おうとすると、決してそのままの状態では作れません。
そこに沢山の時間を費やし、人の手が加わる事で、新たな魅力が加わり、
魂みたいなものが宿り、
唯一無二のものへと変化して行く…
だからこそ、人の心を打つものに仕上がるのだと、
そして『真のものづくり』とはそういうことを言うのだと思っています。

完成されたもの同士を組み合わせれば、完璧なものが作れるのかもしれません。
そしてそれはきっと誰にでも出来る事。

そう考えると私の作るバッグはまだまだではありますが、
高い目標を見据えながら、さらに進化し続けていきたい…
私にしか作れないものを作れるようになった時、
本当の意味で完成だなあ…
帰り道、そんな事を考えながら家路を急ぎました。

L-027


~京薫る パリの彩り~
京都の技巧(わざ)とフランスのエスプリの融合…
洗練された大人の女性のための
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